透明人間(2020)  B

(THE INVISIBLE MAN)2020

監督 リー・ワネル  
キャスト  エリザベス・モス セシリア(シー)
  オリヴァー・ジャクソン・コーエン  エイドリアン (セシリアのヤバ彼)
  オリディス・ホッジ ジェームズ(警官) 
  ストーム・リード シドニー(ジェームズの娘)
  ハリエット・ダイアー エミリー(セシリアの妹)
  マイケル・ドーマン トム(エイドリアンの兄)
  ベネディクト・ハーディ セシリアが面接を受けた相手

超監視束縛DVヤローの恋人エイドリアンの所から逃げ出したセシリア。

友人宅に身を寄せ、エイドリアンの影に怯えながら過ごしていたセシリアの元に、程なくしてエイドリアンが自殺したとの知らせが届く。

にわかには信じられないセシリア。

そして周囲で起こる不可解な出来事!見えない視線!

セシリアはエイドリアンの生存を確信するが・・・

 

(ヤバイ奴 × ヤバイい能力 最悪の組み合わせ)

もし病的で偏執的なストーカーが透明になる能力を手に入れたら・・・

「ゾッ」としますよね。その「ゾッ」とを突き詰めたホラー作品。

 

もし過去にストーカー被害などにあった方は、フラッシュバックするかもしれないので視聴をおススメしません。

 

(王道をどう料理?)

SFの父H・G・ウェルズの小説「The Invisible Man(透明人間)」(1897年)を原作(原案)とした映画作は本作で3作目。

(1933年「The Invisible Man(透明人間)」、2000年「Hollow Man(インビジブル)」)

 

これまでの作品との最大の違いは「透明人間が主人公ではない」点。

透明人間に狙われ、恐怖に怯えながらも立ち向かう女性が主人公。

ホラー作品では王道の設定です。

 

これまでの作品は「薬品」で体が透明になるという設定でしたが、本作は「光学科学を駆使したボディスーツ」を着ることで透明になります。

全身タイツ系はアメリカヒーローの象徴。

全身に小さいレンズが埋め込まれてちょっとキショいですが、透明化を駆使した戦いはカッコよく見えます。

悪事にさえ使わなければ、ニック・ニューリーに紹介してあげたいくらい。

 

(見どころ)

●最低最悪のストーカー!

序盤は「家の中に何かいる!?」系ホラーでビビらせてきます。

監督&脚本のリー・ワネルは

ソウ」シリーズや、「インディアス」シリーズを作ってきた人。

この手の演出はお手の物。

 

 

中盤、透明人間の行動は過激にエスカレート!

ただ透明になって近づきビビらせるだけでなく、周りの人に危害を加え、その罪を主人公になすりつけてきます。

主人公が「頭のおかしい奴」に仕立て上げられるのが怖い。

 

●主演エリザベス・モス

もう少し若くて、もう少し美人の女優さんがいいかなと思って観てましたが、ただただビビッて叫び声を上げるだけの役ではなく、恐怖と狂気をまとい、さらにそれに立ち向かう凄みも求められる役、彼女の起用に納得しました。

 

(好きなところ)

●オープニング・クレジット

波がかかることで、透明になっている文字が浮かび上がる演出が面白かった

 

●透明人間のバトル・アクション かっこよかった。

★★★PICK UP LINES★★★

インビジブル

 

セシリア

I don't know how he's done it.

He's figured it out, though.

He has figured out a way to be invisible.

 

どうやったのかは知らない。

でもアイツは見つけたのよ。姿を見えなくする方法を。