ドミノ A
(DOMINO)2005
監督 | トニー・スコット | |
キャスト | キーラ・ナイトレイ | ドミノ・ハーヴェイ |
ミッキー・ローク | エド(リーダー) | |
エドガー・ラミレス | チョコ | |
リズワン・アバシ | アルフ(アフガン出身の運転役) | |
デルロイ・リンドー | クレアモント(保釈保証業者) | |
モニーク | ラティーシャ(陸運局の黒人女性) | |
クリストファー・ウォーケン |
マーク(TVプロデューサー) | |
ミーナ・スヴァーリ | マークの秘書 | |
ルー・テンプル | ローカス | |
デイル・ディッキー | エドナ(ローカスの危ない母) | |
ジャクリーン・ビセット | ソフィー(ドミノの母) | |
ダブニー・コールマン | ドレイク・ビショップ(カジノオーナー) | |
スタンリー・カメル | シギュリティ(マフィアのボス) | |
ケル・オニール | フランセス(シギュリティの息子) | |
ジョゼフ・ヌセス | ラウル(陸運局の1人) | |
ルーシー・リュー | タリン(FBI) | |
ブライアン・オースティン・グリーン | 本人役(ビバヒル出演者) | |
イアン・ジーリング | 本人役(ビバヒル出演者) |
現代の女賞金稼ぎ ドミノ・ハーヴェイの
人生を描いたアクション・ドラマです。
現代に「賞金稼ぎ」なんて職業があるのか?と思いましたが、お尋ね者をとっ捕まえて
その懸賞金をもらうという従来のイメージとはちょっと異なり、現在のアメリカの賞金稼ぎ(Bounty Hunter)は、保釈中に逃げた
被疑者を捕まえて報酬を得る人達の事をいいます。
アメリカでは保釈保証業者なる者がいて、被疑者が保釈されるために裁判所に払う保釈金を立て替えて保釈させてあげる代わりに、その何割かの手数料をもらってる業者です。被疑者が保釈期間終了時に、ちゃんと裁判所に出頭すれば保釈金は全額返されるのですが、保釈中に逃亡を計る者も多く、逃げられてしまうと業者は丸損です。
そこで逃亡した奴をとっ捕まえるのが賞金稼ぎというわけです。
劇中でも簡単に説明されてますが、この辺のちょっと複雑な設定を分かっていないと話がわかりづらいかもしれません。
また劇中では誰でもなれるような感じでしたが、そんなことはなく、
ほとんどの州で許可制となっていて免許が必要です。警察ではありませんが、銃を携帯したり、逃亡者を捕縛する権限が与えられているそうです。
ドミノ・ハーヴェイはホントにおもしろい経歴を持った女性で、格好の題材だと思います。父はイギリスの俳優ローレンス・ハーヴェイ。
本作の中でもローレンス出演作「影なき狙撃者」が取り上げられてました。4歳の時に父が他界。モデルなどいろんな職業を経て賞金稼ぎとなり、2005年本作公開直前に35歳の若さで亡くなっています。
(死因は麻薬のオーバードーズのようです。)
本作のラストに本物のドミノがちらっと出てます。
実在の人物を描いた作品ですが、話は完全にフィクションでしょう。
登場人物が多く、利害関係も複雑で少し話がわかりづらいかも。
キーラ・ナイトレイが自身のイメージを破ってタフな女を好演していたと思います。ミッキー・ロークもはまり役だったし、チョコ役のエドガー・ラミレスもカッコ良かったです。演じたチョコの設定と同じくベネズエラ出身の俳優です。
アクションも映画全体の雰囲気もクール&スタイリッシュでグッド!
画面をぼかしたり、色調を変えたりと、映像的に遊んでいるというか挑戦的なことをしてるので、その辺が肌に合わない人もいるかも。
もちろん映画は監督一人ではなく、多くのスタッフの力によって作られるものですが、当時60歳のトニー・スコット監督がこれだけモダンな映像作品を創造できるのがスゴイなーと思いました。かなり好きな作品が多い監督だっただけに、自殺の一報には驚きました。残念でなりません。
(見どころ)
●クールでハチャメチャなキャラ、クールでぶっとんだストーリー、
クールで挑戦的なな映像。
★★★PICK UP LINES★★★
賞金稼ぎ(Bounty Hunter)の世界
I've never killed anyone.
I hope to never kill anyone, even if they deserve it.
My agenda is to kick ass and secure the bounty.
If I'm on this side of law, I can live the low life and avoid jail.
人を殺したことはない。
殺されてもしょうがないようなワルでも殺したくはない。
とっ捕まえて賞金をもらうのが仕事。
法の側にいれば、ヤバい暮らしでもムショにぶち込まれる事はない。