ヴェトナム戦争を題材として、戦争の悲劇を描いたドラマです。

アカデミー作品賞、監督賞、そしてクリストファー・ウォーケンが助演男優賞を受賞しました。

 

ヴェトナム戦争終結が1975年。

その悲惨さを描いたヴェトナム戦争映画の先駆けとなりました。

3時間強の長編作です。

最初1時間は、田舎の労働者たちの日常、友情、結婚を、そこから一転して

中の1時間でヴェトナムでの熾烈な体験を、

そして最後の1時間で帰還できない帰還兵達を描いています。

最初1時間は必要なパートだとは思いますが、かなり退屈。

物語は後半で一気に盛り上がってきます。

 

デ・ニーロ35歳、クリストファー･ウォーケン同じく35歳、

メリル・ストリープ29歳。

名優たちが役者として脂がのり出した頃の作品ですね。

デ・ニーロはカッコ良すぎて労働者っぽくなかった。演じるマイケルが帰還後も軍服を着続けていたのにはちょっと違和感を感じました。

ジョン・カザールは本作で知り合ったメリル・ストリープと婚約してました。しかし本作撮影前からガンを患っていて、撮影終了後公開を待たずして42歳の若さで亡くなりました。

 

やさしい調べのメインBGMはスタンリー・マイヤーズ作曲、ジョン・ウィリアムズがギター編曲した「カヴァティーナ」です。

他にも序盤で「君の瞳に恋してる」(Can't take my eyes off you)が、

最後に「ゴッド･ブレス･アメリカ」(God Bless America)が歌われてます。

 

以前NHKの番組内で「好きな映画は？」と聞かれた高倉健がこの映画をあげて「すごいなと思った。」と語っていました。確かにすごいなと思わせるだけの作品ではあります。

 

（見どころ）

●ロシアン・ルーレットの場面は超ハラハラ。心臓に悪い。

　特にラスト、マイケルVSニックはホントドキドキ。

　 アカデミー助演男優賞を受賞したクリストファー・ウォーケン。

　確かに良かったです。

 

ヴェトナムでの体験をロシアンルーレットだけに集中させたのは、ちょっとリアリティーに欠くかなと思いましたが。