テイク・シェルター 

(TAKE SHELTER)2011

監督  
ジェフ・ニコルズ  
キャスト  
マイケル・シャノン カーティス 
ジェシカ・チャステイン サマンサ 
トーヴァ・スチュワート ハンナ(娘)
シェー・ウィガム デュアート(カーティスの同僚・友人)
キャシー・ベイカー カーティスの母
レイ・マッキノン カイル(カーティスの兄)
ロバート・ロングストリート ジム(カーティスの上司)
リサ・ゲイ・ハミルトン ケンドラ(女性カウンセラー)

大嵐。

突然襲い掛かってくる隣人。

超常現象や自然災害。

何か不吉で恐ろしい事が起こる。

そんな悪夢や妄想に囚われてしまった男とその家族のお話。

 

タイトルの take shelter は「非難する」の意。

主人公カーティスが事態に備えてシェルターの整備拡張に執着していく様子を描いてますが、その異常さだけを強調したサイコ・スリラー作ではありません。

自らの異常性を自覚し、愛する家族のためになんとか立ち直ろうと葛藤するカーティスと、そんな夫を何とか支えようとする妻サマンサ。

家族愛のドラマが主体です。

 

(見どころ)

●夫カーティス役、マイケル・シャノン

狂気に振り切った派手な演技ではなく、狂気と正気の狭間で葛藤・苦悩し、少しずつおかしくなっていく様子や、そんな中でも家族のために踏ん張ろうとする姿を好演してました。

 

妻サマンサ役、ジェシカ・チャステイン

ジェシカは映画に出始めた頃ですね。

おかしくなった夫を見捨てずに寄り添って、共に乗り越えようろする強い妻を好演してました。

 

マイケルもジェシカもいろんな映画賞にノミネートされたり、受賞したりしました。

 

(微妙なところ)

ラスト。

おそらくラストシーンはいくつか候補があったんじゃないかと思います。

その中で、一番の悪手を選んでしまった感じがします。

「嵐」を現実のものとすることで、映画自体の後味がSFミステリーのようになってしまった・・・・・

この作品が、あくまで困難を乗り越える家族の物語として終わらせた方がいい。

★★★PICK UP LINES★★★

ナイトメア

 

I've been havin' these dreams. I guess they're more like nightmares.
It's why I've been actin' like this.

They always start with a kind of storm. Like a real powerful storm.
And there's always this dark, thick rain. Like fresh motor oil.
And then the things, people, it just makes `em crazy.
They attack me. Sometimes they go after Hannah.

度々夢を見るんだ。悪夢と言った方がいい。そのせいでおかしなことを。

夢はいつも嵐で始まる。物凄い嵐だ。

それに黒ずんで、どろっとした雨が降る。エンジンオイルみたいな。

そして、その雨のせいで、みんなおかしくなるんだ。

俺を襲ってくるし、ハンナを連れ去っていくんだ。