第9地区 S

(District 9)2009年

監督 ニール・ブロムカンプ  
キャスト シャールト・コプリー ヴィカス
  デヴィッド・ジェームズ クーバス大佐
  ジェイソン・コープ クリストファー(エビ)
  ルイス・ミナー スミット(ヴィカスの上司&義父)
  ヴァネッサ・ハイウッド タニア(ヴィカスの妻)
  ユージーン・クンバニワ オビサンジョ(ギャングのドン)
  マンドラ・ガドゥカ フンディスワ

ちょっと異色のSFアクション映画です。とても良かったです。

何がいいかって、とても独創的なところ。 こういうオリジナリティーに溢れて挑戦的、意欲的な作品を観るのは本当に楽しいです。

 

序盤は趣味の悪いギャグかコメディーかと思いました。

ハンディカメラで撮られたPOV(主観映像)的な映像で、真面目なドキュメンタリー風ながらも、異形のエイリアン相手に冷静に接している様が滑稽でした。中盤以降はPOV的カットは減っていきますが、POV的映像を織り込むという見せ方は斬新でおもしろかったです。ただちょっと話が掴みずらく戸惑う人もいるかも。 画的にちょっとグロいとこもあるので、その辺も好き嫌いはありそうです。

 

ストーリーもなかなか奇想天外で良かったですねー。

SFで、ハードなアクションもあり、ドラマもあり、コメディもあって。

 

監督は当時30歳で、本作が初長編作になります。

物語の舞台は南アフリカで、ロケも実際に南アフリカで行われました。監督と主演のシャールト・コプリーは友人同士で2人とも南アフリカ出身です。その他メインキャストもほとんどが南アフリカの俳優さん達です。

その辺も異色ですね。

かつてアパルトヘイトという差別政策を行った南アを、対象をエイリアンに置き換えて皮肉ったという面もあるようです。

 

(見どころ)

独創的なアイデア、ストーリー、撮影・編集。

 

(好きなところ)

●メインのエビ、クリストファー。

人間味のある愛着のわくキャラでした。

ネーミングと外見のギャップが笑える。

 

●エビ用戦闘スーツでのアクションシーン

迫力もあってカッコよかった。

スーツの内のヴィカスの顔のシーンはアイアンマンぽかった。

 

★★★PICK UP LINES★★★

冒頭 ヴィカスのインタビューシーンより

 

We are here at MNU head office, Department of Alien Affair.

What we do here at this department is we try to engage with the prawn on behalf of MNU  and on behalf of humans.

 

私達がいるのはMNU本社のエイリアン課です。

この課で行っているのはエビ問題に対処して、人類に貢献する事です。