太陽がいっぱい B

(PLEIN SOLEIL)1960

監督 ルネ・クレマン  
キャスト アラン・ドロン トム・リプリー 
  モーリス・ロネ  フィリップ・グリーンリーフ
  マリー・ラフォレ マルジュ
  ビル・カーンズ フレディ(フィリップの友人) 
  エルノ・クリサ  リコルディ刑事
  ニコラス・ペトロフ ボリス(ダンサー)
  エルヴィーレ・ポペスコ ダンス指導のおばちゃん 
  フランク・ラティモア  オブライエン(酔っ払い)

ロミー・シュナイダー
フィリップの連れの女性

 

仏・伊合作映画。

金持ちの放蕩息子を殺してなりかわろうとした男の話。

舞台はイタリア。監督、メインキャストはフランス人。

言語は仏語と伊語。

 

映画の成功とともに主演の

アラン・ドロンが一躍有名になり、イケメンの代名詞的な存在になった作品。

アラン・ドロンはもちろん超カッコいいですが、ビジュアルだけでなく、

賤しくて小賢しくて愚かな男トム・リプリーを好演してました。

 

サスペンスとしてはボチボチかな。穴だらけの犯罪だし。

サスペンスよりかは愚かで哀れな男のお話って感じかな。

 

原作は米の作家パトリシア・ハイスミスの小説

"The Talented Mr.Reply"(1955年)

映画の米題は "PURPLE NOON"

映画の成功もあってか小説はトム・リプリー・シリーズとして続編が4作品書かれています。

1999年にはマット・デイモン主演でリメイク作「リプリー」が作られました。

 

(見どころ)

●アラン・ドロンのかっこよさ。

 時折り見せる上目づかいの妖しく鋭い視線が印象的。

 

 (好きなところ)

●ヒロイン役マリー・ラフォレ かわいい。本作が映画デビュー作。

 フランスでは一躍アイドルになったそう。

 

●ニーノ・ロータ作曲の哀愁漂う主題曲もステキ。当時大ヒット。

 (「ゴッドファーザー」の音楽も担当した人です。)

 

★★★PICK UP LINES★★★

ラストシーン

 

店員「気分でも?」

 

トム「太陽がいっぱいだ。今までで最高の気分だ。飲み物を。」

 

店員「何を?」


トム「最高のものを。」

 

店員「かしこまりました。」

 

トム「最高だ。最高の気分だ。」

 

 

※仏語原題の plein soleil は直訳すれば「たくさんの太陽」で邦題と同じ感じ。意訳するなら「さんさんと降り注ぐ太陽」「照りつける太陽」とかそん感じでしょうか。

「太陽がいっぱい」という暗喩的な邦題は印象的でいいと思います。