ダンス・ウィズ・ウルブズ A

(Dances with Wolves)1990

監督 ケビン・コスナー  
キャスト ケビン・コスナー ジョン・ダンバー中尉(狼と踊る男)
  メアリー・マクドネル 拳を握って立つ女
  グラハム・グリーン 蹴る鳥
  ロドニー・A・グラント 風になびく髪
  フロイド・レッド・クロウ・ウェスターマン 10頭の熊(首長)
  ロバート・パストレッリ ティモンズ(御者)
  ウェス・ステューディ ポーニー族の戦士
     Two-Socks
     Two-Socks

ケビン・コスナーの初監督作であり主演も務めてアカデミー作品賞、

監督賞を受賞した作品です。

彼が巨額の私財を投じて挑んだ勝負作で見事に成功しました。

舞台は1863年アメリカ、南北戦争中のフロンティア(西部開拓前線)、北軍の軍人である主人公とネイティブ・アメリカンのスー族との交流を描いた大作です。

 

3時間と長い映画です。主人公がスー族と出会い、交流を重ねて強い絆が生まれるまでの過程を、一つ一つのエピソードを通してとても丁寧に丁寧に描いているため必要な時間だと思いますし、その丁寧さがこの作品の良いところだと思います。

「ラストサムライ」のようにいきなり英語が話せる武士が最初からいてスムーズに会話進むなんてこともなく、苦労してコミュニケーションをとっていこうとするところから始まります。

 

家族や仲間を大切にしアメリカの自然に根付いて暮らすネイティブ・アメリカンへの敬意。そんな彼らを自分たちの都合だけで追い詰める白人への批判。また主人公を通して人間の幸福、人生の意味について問いかけるヒューマニティ溢れるドラマです。

 

劇中ではスー族の言語が話されていますが、スー族の言語には男性語と女性語の区別があり、本作で言語指導した人が女性だったため、キャストの全員が女性語を話しているらしく、その言語がわかる人が観ると笑ってしまうそうです。なんか残念。

 

劇中に登場したスー族やポーニー族は実在する部族で、バッファロー狩りも実際にしてました。バッファロー(アメリカバイソン)は彼らの主要な食糧だったようです。また劇中でもちょっと描かれてましたが白人による乱獲により絶滅寸前にまで追い込まれてしまいます。

 

★★★PICK UP LINES★★★

ダンバー中尉の手記より

 

There's is a wolf who seems intent on the goings-on here.

He does not seem inclined to be a nuisance, however.

And aside from Cisco, has been only company.

He's appeared each afternoon for the past two days.

He has milky white socks on both feet.

If he comes calling tomorrow, I will name him Two-Socks.

 

1匹の狼が周りをウロウロしている。敵意はないようだ。

シスコ以外の唯一の友達になった。この2日、午後になると現れた。

前足に白い靴下を履いている。明日現れたらツーソックスと名付けよう。