ダンサー・イン・ザ・ダーク S

(DANCER IN THE DARK)2000

監督 ラース・フォン・トリアー  
キャスト ビョーク セルマ
  カトリーヌ・ドヌーブ キャシー
  デヴィッド・モース ビル
  ピーター・ストーメア ジェフ
  カーラ・シーモア リンダ

デンマーク映画です。

一応ミュージカル映画になるのかな。

病気で失明の際にいる母親セルマ。その病気が遺伝してしまった息子の治療費を稼ぐため、失いゆく視力の中で懸命に働くセルマ。救いは想像力豊かな頭の中で奏でられる音楽。薄幸の母子の物語。

 

悲しい悲しいお話です。主人公があんまりにもかわいそうで、不憫で、

最後まで観るのが辛くなってしまうくらいです。

 

カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞し、主演のビョークも最優秀女優賞を受賞しました。

監督は人の心を揺さぶってくるような作品を撮るデンマークの映画監督

ラース・フォン・トリアー。たぶんこの監督はちょっといっちゃってる。

1996年「奇跡の海」、1998年「イデオッツ」とともに「黄金の心三部作」と言われております。

 

主演のビョークはアイスランド出身のシンガーです。

本作の音楽も担当してます。

昔はシュガーキューブスってバンドのボーカルでした。

ビョークの気合の入れようはすごく伝わってきました。というか気を入れないとできない役所だと思います。演者にもすごい精神的な負荷をかけてきそうな監督だし、感受性の高いアーティストでもあるビョークにとっては

その負荷がよけいに大きかったかも。

 

詳しくは省きますが、トリアー監督はドグマ95なるわけのわからん映画製作手法を唱えたひとで、そういうこだわりもあって本作は手持ちカメラで撮られてます。ドキュメンタリー風にはなるかな。画面がゆれて目が疲れるから僕は手持ちキライ。 

 

(見どころ)

●ビョーク(セルマ)

 勉強中、仕事中についつい別の事を妄想してしまうっていうの

 はすごい共感できます。

 

(好きなところ)

●工場でのミュージカルシーン

 どっかで「人間にとっての麻薬は歌と踊り」って聞いたことが

 ありますが、セルマ=ビョークの音楽への愛はすごく伝わっ

 てきます。

 サントラアルバム「セルマソングス」買いましたが、やっぱり

 映像と一緒でこその楽曲だなと思いました。

 

 

★★★PICK UP LINES★★★

救いは音楽

 

セルマ

「耐えられなくなるとゲームをするのよ。工場で働いていると機械がいろんなリズムを刻み始める。すると夢の世界になって、音楽が始まるの。」