ダラス・バイヤーズクラブ C

(DALLAS BUYERS CLUB)2013年

監督 ジャン・マルク・ヴァレ  
キャスト マシュー・マコノヒー ロン・ウッドルーフ
  ジェレッド・レト レイヨン
  ジェニファー・ガーナー イブ(女医)
  デネーン・タイラント デニース(クラブ事務員)
  デニス・オヘア セバード(医者)
  グリフィン・ダン バス(メキシコの闇医者)
  スティーヴ・ザーン タッカー(ロンの友人警官)
  ダラス・ロバーツ デイヴィッド(ロンの弁護士)
  マイケル・オニール FADの人
  J・D・エバーモア クリント(ロンの同僚友人)

 

1985年テキサス州ダラス。

「エイズなんてホモがなる病気」そんな偏見を持った男がある日突然HIVウイルスの感染と余命30日を宣告される。

酒・ドラッグ・セックス、自堕落な生活送ってきた男が自分のため、金のため、エイズ患者のため?にアメリカで当時未認可の抗ウイルス薬を密輸・販売する会員制クラブダラス・バイヤーズクラブを立ち上げる。

 

実話が基になってますが、美人女医を味方に付けたり、多分に脚色はされていると思います。主人公のしたことは違法行為ではありますが、多くの患者に必要とされ

有用な薬の認可を促進させ、法律や製薬会社の都合に縛られず、患者がより効果の高い薬を使う権利について社会に一石を投じたと評価する視点で描かれてはいます。ただ映画を見る限りでは、単に自分のため金のためという面がだいぶ強いなと感じましたが。

 

実際のダラス・バイヤーズクラブは多い時には会員数4,000人超。取り扱う薬品は100以上になったそう。また作中のように日本からも買い付けてたそうです。作中でもふれてましたが、当時同じような団体は他にいくつもあったそうです。そりゃ未認可だろうが効く薬があるなら何したって手に入れたいですよね。そうしなきゃ死んじゃうので。

最後にふれてましたが、ロン・ウッドルーフは余命30日と言われてから7年後に亡くなっています。

 

作中で登場するAZT、ddC、ペプチドTなどは実在のお薬です。

作中ではAZTが副作用の強い悪役として扱われています。

確かに最初のエイズ治療薬で副作用は強かったようですが、物語性を持たせるための描き方でもあったのかもしれません。

他の薬にも副作用はありますしね。現在ではAZTも、その他の抗HIV薬も進化して、複数の薬を使う事で副作用や耐性を抑えながら治療できるようになっているようです。

 

※世界初のエイズ治療薬AZTやddCは日本人ウイルス学者の満屋裕明博士がアメリカで開発した薬です。

 

(見どころ)

●主演マシュー・マコノヒー 

16キロ以上の減量、また日光にあたらず過ごして見事な役作り。

言われても誰かわからないくらい痩せて、いかにも不健康そうな顔色。

人相やシワに人生・人柄がにじみ出てくるような見事な演技。

納得のアカデミー主演男優賞。

レイヨン役のジャレッド・レトも助演男優賞を受賞しました。

 

★★★PICK UP LINES★★★

 

(シーン① HIVの告知)

Dr.セバード

「HIVが陽性との結果が出ました。エイズを発症させるウイルスです。」       

             (中略)

「私の話を聞いて下さい。恐怖を感じて困惑されているでしょうが、事態の深刻さを分かっていただきたいんです。体の状態や検査結果を見るかぎり、

あなたの余命は30日です。」

 

 

(シーン② ダラス・バイヤーズクラブ スタート!)

ロン

「薬を売るわけじゃないさ。会員権を売って薬は無料で配るんだ。

月400ドルで好きな薬が手に入る。」