最強のふたり B

(INTOUCHABLES)2011

監督&脚本  
エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ 
キャスト  
オマール・シー ドリス(バサリ) 
フランソワ・クリュゼ フィリップ 
アンヌ・ル・ニ イヴォンヌ(フィリップの世話役)
オドレイ・フルーロ マガリー(フィリップの秘書)
クロティルド・モレ マルセル(フィリップの介護士) 
アルバ・ガイア・ベルージ エリザ(フィリップの娘)
トマ・ソリヴェレ バスティアン(モップ頭のエリザの彼
グレゴリー・オースターマン フィリップの友人
アブサ・ダイヤトーン・トゥーレ ミナ(ドリスの妹)
シリル・マンディ アダマ(ドリスの弟)
Salimata Kamate ドリスの母
ドロテ・ブリエール エレオノール(フィリップの文通相手)

首から上しか動かせない重度の障がい者で富豪のフィリップ

フィリップを介護して身の回りの世話をすることになった貧乏人のドリス

生い立ちや価値観がまったく異なる2人が交流を重ねていく仏のコメディタッチ・ヒューマンドラマ。

 

母国フランス、そして日本でも大ヒットしました。

 

(実話ベースの心の交流ドラマ)

フランスの貴族の家系に生まれた金持ちフィリップ・ホゾ・ディ・ボルゴと、その介護士となったアブデル・ヤスミン・セローがモデル。

仏のTVで2人が取り上げられ、その後ドキュメンタリーが作られ、それを観た本作監督の2人がフィリップから話を聞いて、脚本を書き上げて映画化に漕ぎつけました。

 

育った環境や価値観がまったく違う2人が互いに良い影響を及ぼし合うハートフル系ドラマ。

ドリスのキャラ描写がいまいちかなー。

 

実際の介護士のアブデルはアラヴ系の移民。

本作では黒人のオマール・シーが演じてます。

そういう意図があったのかはわかりませんが、結果として「ハイクラス富裕層の白人」と「スラム育ちの粗野な黒人」の心をほだす交流というテンプレートで分かり易い構図になってます。

 

観終わった後に最初に思ったのは、「やっぱり金だ」

そりゃ金さえあれば何でもできる。

 

仏語タイトルのintouchable は 英語での untouchable。

「手が付けられないほど無敵」「触れてはいけない禁忌」とかそんな意味。

身体障害者の性事情など一般的にタブー要素(intouchable)とされることにも遠慮なく踏み込んでいくドリスとフィリップが最強!(intouchable)ってことでしょうか。

 

(好きなところ)

●音楽がいいね~。オープニングのSeptember の軽やかな音が印象的。

パラグライダーのシーンもいいねー。

 

●フランソワ・クリュゼが演じるフィリップの笑顔が本当に楽しいそうでステキ。

 

★★★PICK UP LINES★★★

重い障害

 

フィリップ

「私は頸椎をやられ頭以外は麻痺状態に。

体の痛みは去るが、心の痛みは残る。

一番つらい障害は妻のがいないことだ。」

 

ドリス

「医者はなんて?」

 

フィリップ

「今の医学なら70歳まで生きられるそうだ。マッサージと薬でね。

金はかかるが私は金持ちだ。」

 

ドリス

「俺なら自殺するね。」

 

フィリップ

「障害者には難しい。」

 

ドリス

「そうか、やっかいだな。」