ザ・ターニング  C

(THE TURNING)2020

監督  
フローリア・シジスモンディ  
キャスト
マッケンジー・デイヴィス ケイト
ブルックリン・プリンス フローラ(妹)
フィン・ウォルフハード マイルズ(兄) 
バーバラ・マーテン グロースさん(家政婦) 

ジョエリー・リチャードソン

ダーラ(ケイトの母)
キム・エイデス ケイトのルームメイト 
デナ・トムセン ジェスル(前任の家庭教師)

住み込みの家庭教師として、大きなお屋敷へとやってきたケイト。

資産家の孤児で教え子の少女フローラとは打ち解けたが、反抗的な兄マイルズに頭を悩ませる。

そんな中、次々と起こる怪奇現象。

おかしいのはこの家なのか、自分なのか・・

 

(定番、「家の中に、何かいる⁉」系のホラー)

大きく古めかしい屋敷で次々と起こる心霊現象。

「音がする」「声がする」「鏡や窓に一瞬何か映る」といったド定番の恐怖演出をただただ繋げただけで、何のストーリー性もない。

 

暴力や性の象徴としての「男性嫌悪」や、心を患う母のように自分もなってしまうのではという「自己不信」が恐怖のベースになってますが、それをうまいことストーリー化出来ていない。

ラストで奇をてらった事をしようとしてますが、それも意味が分からず。

 

ドリームワークスとアンブリンの製作でホラー作は珍しく、製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグが名を連ね、原作小説の評価も高く、期待値の大きい作品でしたが、残念でした。

 

 (原作)

1898年発表のヘンリー・ジェイムズの小説ネジの回転(The Turn of Screw)」。

1961年、英で映画化された「回転」が高評価を得ます。

その後も何度か映画化されているよう。

本作は現代風にアレンジしてあります。

(序盤にテレビからカート・コバーン死亡のニュースが流れていたので、1994年の設定のようです。)

 

原作小説や1961年「回転」の評価が高いので、そちらを観る(読む)方がいいかもしれません。

 

(見どころ)

●マイルズ(兄)役のフィン・ウォルフハード

エズラ・ミラーのような怪しさや狂気をはらんだ表情がとてもいい。

 

妹フローラ役の子もよかった。

家政婦グロースさん役の方の顔のシワの深さがいい。怖さがマシマシ。

 

主役のマッケンジー・デイヴィスはホラー映画の主役を演じるには体格が良すぎる。身長が180㎝近くあり、前年公開の「ターミネーター  ニューフェイト」でシュワちゃんたちと渡り合っただけあって、マッチョではないにしろ、かなり締まった体格。ホラー・ヒロインはもっと華奢な方がいい。

★★★PICK UP LINES★★★

グロースさんの嫌味

 

グロース

Well, we can't choose our family.

Whatever your mother has, let's hope it's not genetic.

 

子は親を選べませんからね。

あなたのお母さんが何にしろ、遺伝でないといいですねえ。