ザ・シークレット・サービス C
(IN THE LINE OF FIRE)1993
監督 | |
ウォルガング・ペーターゼン | |
キャスト | |
クリント・イーストウッド | フランク・ホリガン |
ジョン・マルコビッチ | ミッチ・リアリー(ブース) |
レネ・ルッソ | リリー捜査官 |
ディラン・マクダーモット | アル(フランクの相棒) |
ゲイリー・コール | ワッツ(捜査官責任者 ) |
ジョン・マホーニー | サム (長官 フランクの友人) |
フレッド・ダルトン・トンプソン | ハリー(大統領補佐官) |
ジム・カーリー | 大統領 |
スティーヴ・レイルズバック | コピンジャー(CIA) |
トビン・ベル | 偽札犯 |
かつてケネディ暗殺を防ぐことが出来なかった過去を持つシークレット・サービスのベテランエージェントフランク。
そんなフランクに対して、大統領暗殺を予告する男が現れる。
事態の深刻さを察したフランクは志願して再び大統領の警護に付くことに。
不敵に挑発を繰り返す殺し屋から、フランクは今度こそ大統領を守り抜くことはできるのか!?
(ケネディを守れなかった過去を抱える男が再び大統領警護に)
1963年ケネディ大領暗殺事件という実際の事件を引用することで、主人公フランクのトラウマにリアリティや深刻さを持たせてます。
(ケネディ暗殺については1991年「JFK」を)
当時62歳のイーストウッドが老練のシークレット・サービスを好演していますが、犯人に容赦なく問答無用で突っ走るキャラは「ダーティハリー」と大きな差ががなく、フランクのシリアスな設定には合わない気がします。
さらにリリーとのロマンス要素までチョイ盛りしたため、余計に軽くなってしまいました。
プロの殺し屋リアリーも、やたら人を殺すし、流石にフランクに電話かけすぎだし、リアリティーがない。
良く言えば90年代らしいざっくり展開のエンタメ作ですが、せっかくのフランクのトラウマ設定が台無しな気がします。
(シークレット・サービス)
映画序盤で、フランク達が偽札の捜査をしています。
シークレット・サービスと言えば大統領やその家族、要人警護のイメージが強いですが、元は財務省の機関。偽造通貨や金融詐欺などの捜査も行っています。(現在では国土安全保障省の傘下。)
1901年マッキンリー大統領暗殺事件以後、シークレット・サービスが大統領警護の務を担うことになりました。
ちなみにこれまで暗殺されたアメリカの大統領は4人。
・1865年、第16代、リンカーン
・1881年、第20代、ガーフィールド
・1901年、第25代、マッキンリー
・1963年、第35代、ケネディ
(見どころ)
●奮闘する老兵フランク
★★★PICK UP LINES★★★
(シーン①)フランクとリリー 初顔合わせ舌戦
フランク
The secretaries get prettier and prettier, around here.
(秘書ってのはどんどん可愛くなってるんだな。)
リリー
And the field agents get older and older.
(捜査官は年寄りに。)
(シーン②)フランクの口癖的な台詞
I know things about people.
字幕では「俺の勘だ。」
吹き替えでは「人の性格はかなりわかる。」
「俺には人の本質が見抜けるんだ」というような意味合いかと思いますが、「勘だ」という字幕訳が昔気質のフランクのキャラにはしっくりくる気がします。
※タイトル原題の in the line of fire は「射線上」といった意味合い。