グランツーリスモ B
(GRAN TURISMO)2023
監督 | |
ニール・ブロムカンプ | |
キャスト | |
アーチ―・マデクウィ | ヤン・マーデンボロー |
デヴィッド・ハーバー | ジャック・ソルター(チーフ・エンジニア) |
オーランド・ブルーム | ダニー・ムーア(GTアカデミー発起人) |
ジャイモン・フンスー | ヤンの父 |
ジェリ・ハリウェル・ホーナー | ヤンの母 |
メイヴ・コーティエ・リリー | オードリー |
ヨシャ・ストラドフスキー | キャパ(ランボルギーニ ウラカンGT3) |
ダレン・バーネット | マティ(アカデミーライバル) |
ペペ・バローゾ | アントニオ(アカデミーライバル 口ひげ) |
トーマス・クレッチマン | キャパの父親 |
平 岳大 | 山内 一典(グランツーリスモ開発者) |
ダニエル・プイグ | ヤンの弟 |
山内 一典 | 寿司職人 |
「仮想世界の凄腕レーサーをゲームではなく本物のマシンに乗せる!
現実のレースでチャンピオンに!」
プレステのドライビング・シミュレーター・ゲームシリーズ「グランツーリスモ」をプレイする凄腕のゲーマーを本物のレーサーにしちゃえ!という「そんなバカな!」的な如何にもエンタメ映画らしい設定が楽しげだなーと思っていたら、なんと実話ベースというから驚き!!
(GTアカデミー)
グランツーリスモのトッププレイヤーに本物のレーサーになるチャンスを与えるという、2008~16年に行われたドライバー発掘・育成プログラム。
発起人は欧州日産のマーケティングディレクター、ダレン・コックス(作中ではオーラン・ブルーム演じるダニー・ムーア)。
コックスの「グランツーリスモのプレイヤーは本物のレーサーになれるか?」との問いに、グランツーリスモ開発者の山内一典が「なれるよ」と答え、「ならやろう」という事になったそう。
ユニークで夢のあるワクワクするチャレンジですが日産車のプロモーション的な意味合いも大きかったと思います。
(ヤン・マーデンボロー)
本作の主人公で、2011年度のGTアカデミーウィナー。
作中ではGTアカデミー1期生のように描かれてましたが実際には第3回生。
1期生であるルーカス・オドネルを主人公のモデルにしてもよさそうですが、ルーカスは白人で幼少時にレーシングカートの経験あり。
一方のヤンは非白人。リアルのレース経験は一切なかったゲーマーで、父親が元プロサッカー選手のアスリートという親子間のギャップや、2015年に起きた観客が死亡する事故の経験など、物語性を付けやすかったんだと思います。(作中では事故はキャリア初期に起こってましたが、実際には相応の実績を積んだ後に起こってます。)
作中で日本を訪れていましたが、実際のヤンも2016~2020年には日本のSUPER GTに参戦してます。
ヤン自身が、自分役のスタントドライバーとして本作にも関わっています。
(見どころ)
●レース・シーン
命知らずのレーサーたちのライバルとの激し争いや友情、成功や事故を描くのがカー・レース映画の常ですが、本作はコーチが一から指導してレーサーに育て上げていく熱血スポーツ系のようなテイスト。
ストーリーに特筆すべきことはないですが、レースシーンは迫力あります。
アクション映画などでトレンドになっているFPVドローンで撮影しているよう。
(好きなところ)
●ル・マンを走ったリジェJS PX
車にあまり詳しくないのですが、車(ハコシャ)好きや、ゲームファンにはおススメの作品なのかもしれません。
ル・マンを走ったリジェは背びれのような四角い突起が面白かった。
エンジンは日産のものを積んでいるという事だと思います。
ル・マンではLMP(Le Mans Prototype )やLMH(Le Mans Hypercar)等、シャシ、エンジン、運用面でいろんな細かい規格があるみたい。
(鈴鹿サーキット)
当方三重県在住で、ランナーが鈴鹿サーキットのコースを走る鈴鹿シティマラソンに参加したことがあります。
作中ではタイヤ片を飛び散らせながら猛スピードで走るGTカーたちが映ってましたが、実際のコース上にもタイヤの黒いカケラがたーくさん落ちてました。TVでレースを観るとわかりずらいですが、サーキットコースは結構アップダウンがあるんだなと感じました。アップダウンが激しいコースを平べったい車が猛スピードで走ったら確かに作中のような事故も起こるかも。
★★★PICK UP LINES★★★
ようこそゲーマーども!
ジャック・ソルター
This is not a game. Racing.
It takes strength, it takes tremendous will, intelligence, sensitivity.
There's only a handful of people in the entire world who can do it at the level that you're gonna be asked to do it.
When you're in a race, the g-forces will be twice what an astronaut experiences upon liftoff.
And it's under these conditions that you're gonna be forced to make split-second decisions that could cost you your life.
Or worse... you could kill someone else.
These are incredible stakes.
And if you're not willing to risk it, I want you to walk away.
There's absolutely no shame.
'Cause if you stay, I'm gonna push you harder than you have ever been pushed, and I am gonna prove that you don't have what it takes. Because to take one look at any of you, I can already tell that you don't. Welcome.
これはゲームじゃない。レースだ。
強靭さ、並外れた精神力、知性、感性が求められる。
そのレベルに応えられるのは世界にほんの一握り。
レースでお前たちにかかるGは、宇宙飛行士の打ち上げ時の倍だ。
そんなコンディションの中、生死を分けるコンマ1秒の判断をしなければならない。最悪の場合、他人を殺すことも。とんでもないリスクだ。
その覚悟がないなら立ち去ってもらいたい。恥でもなんでもない。
残るのなら徹底的にしごいてやる。そしてお前らには無理だってことを証明する。一目見ただけで分かる。お前ら全員無理だってな。
ようこそ。