人種差別問題がテーマの群像劇ドラマ。アカデミー作品賞を受賞しました。

人種問題とか同性愛とか、アカデミー賞に限らず映画賞はそういうテーマが好きな傾向はあります。

 

登場人物も多くストーリーが複雑に絡み合う群像劇をわかりやすくまとめていたと思います。

 

それっぽい話を並べて、つなげて、結局何が言いたいのかはっきりわかりませんでしたが「もっと人にやさしく」って事かな？

公共広告機構ＡＣジャパンのＣＭみたいな感じ？

 

問題部分をクローズアップして、えぐって、アメリカの人種差別の現状を端的に描いていますが、映画に登場するような極端な人達は現実ではむしろ少数ではないかと思います。

だからこそ映画というエンターテイメント分野での作品の題材になり得るんだと思います。本作公開からわずか５年でアメリカ初の黒人大統領が誕生していることですし。

 

題名の「クラッシュ」は人と人との出会い、衝突、巡り合わせを意味してます。題名にするだけあって、終盤に、各々の話が繋がっていく流れは自然でうまかったです。

 

（見どころ）

●個々の話がどう繋がって行くか。

●憎しみ、怒りの連鎖。断ち切るのは良心や、やさしさでしょうか。

 

（好きなところ）

●ドン・チードル演じる黒人刑事の家族の話が一番切なかったです。