キル・チーム 

(THE KILL TEAM)2019

監督&脚本  
ダン・クラウス  
キャスト  
ナット・フルフ アンドリュー・ブリッグマン
アレクサンダー・スカルスガルド ディークス軍曹 
アダム・ロング レイバーン
ジョナサン・ホワイトセル クームズ
ブライアン・マーク マルケス(チクリ君)
オシ・イカイル ウェプラー(アフリカ系)
ロブ・モロー アンドリューの父

アフガンへと派遣された愛国心と正義感に溢れる米軍新兵のブリッグマン

上官のディークス軍曹がテロリストの証拠を捏造して現地アフガン民間人を虐殺している現実を目の当たりにして苦悩するブリッグマン。

 

戦地という特殊な環境下で起こる常軌を逸した行動や心理状態の中で苦悩する新兵を描いた戦争ドラマ

 

(実話ベース)

2010年にアフガンで起こった米兵による民間人殺人事件がベースになってます。

スリルのために殺害し、被害者の遺体の一部を戦利品として持ち帰るなどした主犯格のカルビン・ギブス軍曹が終身刑を言い渡されています。

 

(監督&脚本ダン・クラウス)

ドキュメンタリー作品を作ってきた監督さん。

本作でも実話ベースの話を扱ってます。

 

(戦争ドラマ)

如何にも強そうなタフガイ上官。

戦争の生み出す狂気に酔ってはしゃぐ仲間たち。

正義感が強くて苦悩する主人公。

登場人物を分かり易いステレオタイプ的キャラにして戦場の怖さを端的に描いてます。

 

自分も仲間もいつ殺されるかわからない状況。

逆に自分たちがいつ人を殺すことになってもおかしくない状況。

命令が全ての閉鎖的な戦地での軍。

偶発的で超法規的な出来事が起こり得る状況。

 

やっぱり戦争は怖い、人の命も心も壊す。

 

(見どころ)

●常に張り詰めた緊迫感

 

★★★PICK UP LINES★★★

 

シーン①(戦争)

 

ウェプラー

You don'y win wars zip-tying people.

(殺すのが戦争だ。)

 

※zip-tying は「拘束する」という意味。

「捕まえたって戦争には勝てない」つまり・・・

 

 

シーン②(良心の空砲)

 

レイバーン

Did you ever hear of a conscience round?

(”良心の空砲”って知ってるか?)

 

ブリッグマン

No.(いや。)

 

レイバーン

Okey, so my dad, he was like this major history buff, and he told me that in 18-whatever, they uesd to execute spies by firing squad.

But you see, occasionally, the shooters would freeze up and couldn't pull the trigger.

So they came up with this idea.

They would load one of the rifles with a blank.

(オレのオヤジは歴史好きでね。18世紀には銃殺隊がスパイを処刑していたそうだ。でもビビっちまって撃てないヤツもいた。

そこで考えた。一丁だけライフルに弾を込めないんだ。)

 

ブリッグマン

And the blank was the conscience round?

(そいつが”良心の空砲”か。)

 

レイバーン

Yeah.

Now, nobody knew which gun had the blank.

Not that it matterd.
Once you put that one blank into the mix, suddenly it's not "I'm shooting this person", it's "we're shooting this person".

It's all of us. And that's the key.  It's the group.

(ああ。誰が空砲を撃ったか。それは問題なじゃい。

空砲が紛れているだけで急にこう感じるんだ。

「俺が撃つんじゃない。」「みんなで撃つんだ。」

全員で、それが重要だ。チームなのさ。)