カポーティ C

(CAPOTE)2005

監督 ベネット・ミラー  
キャスト フィリップ・シーモア・ホフマン トルーマン・カポーティ
  キャサリン・キーナー ハーパー・リー(ネル)
  クリス・クーパー アルヴィン・デューイ刑事
  クリフトン・コリンズ・Jr ペリー・スミス(犯人)
  マーク・ペルグリノ リチャード・ヒコック(犯人)
  ブルース・グリーンウッド ジャック
  ボブ・バラバン ショーン(出版社の人)
  エイミー・ライアン アルヴィンの妻
  マーシャル・ベル 刑務所長
  アリー・ミケルソン ローラ・キニー(第一発見者)
 

アメリカの作家トルーマン・カポーティが,

代表作「冷血(In Cold Blood)」を書き上げるまでを描いた作品。

 

「ティファニーで朝食を」が1961年に映画化、ヒットしたことで有名になり、社交界にも関わるようになり、ゴシップを賑わすような

話題を振りまく目立つ人だったようです。

1966年に発表した代表作「冷血」は実際に

起きた一家殺人事件を徹底的に取材し書き上げ、ノンフィクション・ノベルというジャンルを切り開いた作品になります。

 

本作ではその取材の様子、特に加害者側と深い交流を持っていくカポーティを描いています。作中ではあまり触れられていませんでしたがカポーティには両親が離婚し、遠戚の家を転々とし、ほとんど学校にも通えなかった辛い子供時代があり、不遇な幼少期を過ごしたという共通点を持つ加害者に想いを寄せるようになっていきます。

 

事件の謎に迫る、というようなエンターテイメント性は無く、加害者と関わりを深めていくカポーティをひたすら追っていく、ある意味なかなかストイックな作品です。

 

その後のカポーティは酒に依存し体を壊し1984年に亡くなります。

演じたフィリップ・シーモア・ホフマンも薬のやり過ぎで2014年2月に亡くなりました。

 

取材旅行に同行した作家のハーパー・リーはカポーティとは幼馴染で、

リーの代表作「アラバマ物語」も1963年に映画されて大ヒットしてます。

 

(見どころ)

●主演フィリップ・シーモア・ホフマン

 アカデミー主演男優賞を受賞しました。実際のカポーティに似てる

 似てないの判断はつきませんが、曲のある人間を曲のある役者が好演して

 ました。どこか屈折した大人の感じがうまく出てた。

 あの甲高い声は印象的。

 友人の作家ハーパー・リーを演じたキャサリン・キーナーも良かった。

 アブノーマルなカポーティに対してノーマルな大人の女性を好演して

 ました。

★★★PICK UP LINES★★★

判決

 

裁判長

Member of the jury, have you reached a verdict?

(陪審員の皆さん、評決は出ましたか?)

 

陪審員

Yes, sir.(はい、出ました。)

 

裁判長

Defendants, rise.

Pery Edward Smith and Richard Eugene Hickock....you stand accused of four counts of the crime of murder in the first degree.

Have you reached a unanimous verdict?

(被告人は起立。ペリー・エドワード・スミス、リチャード・ユージン・ヒコック、君達は4件の第1級殺人罪に問われている。

全員一致で評決を?)

 

陪審員

We have, your honor.(はい、裁判長。)

 

裁判長

What is your verdict?(評決は?)

 

陪審員

Guilty on all four counts.(4件全てで有罪です。)

 

裁判長

Have you unanimously reached a sentence?

(刑罰も全員一致で?)

 

陪審員

We have, your honor.(はい、全員一致です。)

 

裁判長

What is the sentence?(その刑罰は?)

 

陪審員

Death.(死刑です。)