オーケストラ!

(Le Concert)2009

監督 ラデュ・ミヘイレアニュ  
キャスト アレクセイ・グシュコブ アンドレイ・フィリポフ
  メラニー・ロラン アンヌ・マリー・ジャケ (ヴァイオリン ソリスト)
  ドミトリー・ナザロフ サーシャ(チェロ / 救急車運転手) 
  ヴァレリー・バレノフ イワン・ガブリーロフ(共産党員 マネージャー)
  フランソワ・ベルレアン オリヴィエ・デュプレシス(シャトレ座支配人)
  ミュウ・ミュウ ギレーヌ(ジャケのマネージャー)
  アレクサンドル・コミサロフ ヴィクトル(トランペットのお爺ちゃん)
  アンゲル・ゲオルゲ ワシーリー(ヴァイオリン / パスポートを手配)
  ヴラド・イワノフ ピョートル(富豪 / 下手なチェロ)
  アンナ・カメンコヴァ アンドレイの妻
  リオネル・アベランスキ ジョン・ポール(デュプレシスの部下)
  ヴァレンティン・テオドシス レオニード(ボリショイ劇場の支配人)
  ロジェ・デュマ モモ(イワンの同志 フランスの共産党員)

かつてソ連のボリショイ楽団で名指揮者として名を馳せたアンドレイは、今では劇場の清掃員。当時の政権を批判し仲間ともども楽団を追放され30年が経っていた。

ある日、ボリショイ楽団にフランス パリのシャトレ座から公演依頼がある事を知ったアンドレイは、かつての仲間を集め、楽団に成りすましてチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を演奏しようと企む。

果たしてアンドレイ達のパリ公演は実現するのか?

アンドレイがソリストに指名したフランスの美人ヴァイオリニストのアンヌ・マリーとの間に秘められた関係とは?

 

フランス映画。

30年のブランクのある寄せ集め楽団が、パリ公演を行うまでのドタバタ劇をコミカル描いた作品。よく笑えて、最後には泣ける良いドラマ。

お話もシンプルで全世代で楽しめる良作です。

 

(見どころ)

●ラスト チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏

15分近くに及ぶ長尺ですが、曲の盛り上がりに合わせて、真実を悟ったアンヌ・マリーが感情をぶつけて演奏する様子に感動する。

映画と音楽は相性がいいですねー。自然と高揚感が高まっていく。

(アンドレイとアンヌの関係については、そこは素直に「娘でした」でよかった気もしましたが。)

 

(好きなところ)

●アンヌ・マリー役のメラニー・ロラン。フランスの女優。

超カワイイ。美人だわー。

同年公開の「イングロリアス・バスターズ」で世界的に知られるようになります。

 

主人公アンドレイを演じたポーランド出身の俳優アレクセイ・グシュコブの落ち着いた抑え目の演技も良かったです。

 

(チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲)

本作でキーとなっているクラッシク。

たぶん誰でも聴いたことのある曲。

ヴァイオリンのソリストに超絶技巧を求める難曲。

 

★★★PICK UP LINES★★★

弱気になるアンドレイを叱咤するサーシャ

 

サーシャ

「チャイコフスキーやるんだろ?」

 

アンドレイ

「無理だよ。30年経ってる。やめときゃよかったんだ。」

 

サーシャ

「チャイコフスキーはお前の血の中だ。 毎日俺たちにやらせただろ。

この30年何度、頭の中で指揮した? 皆に聞こえてた。飽きるほどな。

哀れなチャイコフスキーをパリで解き放て!」