おやすみなさいを言いたくて S
(TUSEN GANGER GOD NATT)2013
(A THUSNAD TIMES GOOD NIGHT)
監督 |
エリック・ポッペ |
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キャスト | ジュリエット・ビノシュ | レベッカ |
ニコライ・コスター・ワルドー | トーマス(夫) | |
ローリン・キャニー | ステフ(長女) | |
アドリアンナ・クラマー・カーティス | リサ(次女) | |
ラリー・マレン・Jr | レベッカ友人 | |
マリア・ドイル・ケネディ | レベッカ友人 | |
マッツ・オウスダル | スティグ(一緒にケニアへ) | |
クロエ・アネット | ジェシカ(ジェス) |
「世界に真実を伝えたい」
戦場カメラマンのレベッカは強い使命感を持って危険地域を取材するその一方で、家で待つ夫や娘たち家族に大きな精神的負担を強いていることに気づく。
ジャーナリストとしての使命感。
母としての家族愛。その間で葛藤する女性を描いた心揺さぶられる人間ドラマ。
正解のない問いかけだけに、考えさせられます。
ハリウッドでは作れないような作品ですね。
ノルウェー、アイルランド、スウェーデンの合作映画です。
主人公レベッカのホームはアイルランドになってます。
出演俳優もアイルランドやデンマーク出身者が中心ですが、レベッカを演じたジュリエット・ビノシュはフランス人です。
変わり種では、アイルランドのロックバンド U2 のドラマーのラリー・マレン・Jrが出演してます。
エリック・ポッペ監督はノルウェー出身で、自身も報道カメラマンだったので、脚本にも携わり、紛争地域での取材シーンには自身の体験も多分に反映されているようです。
主人公を女性にしたのは巧いと思いました。「父」より「母」にした方が、家族のドラマ、特に娘との関係に重みが増すので。
序盤にアフガンの首都カブールでの、なかなか衝撃的なリアルを見せてくれます。そういうジャーナリズム的社会派作の要素もなくはないですが、あくまで葛藤する女性を描くことが趣旨の映画だと思います。
タイトルの a thousand times good night は、どうやらシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の台詞からの引用らしいです。
(見どころ)
●レベッカ(母)とステフ(娘)
・もちろん娘を愛している、だけど心の内から湧き上がる使命感が・・・
・もちろん母は好きだし、その仕事の意義も理解できる、だけど心は割り切れない・・・
交わらない2人がいと切なし。
●ラスト 写真の撮れないレベッカ
家族と別れ再び戦場へと戻るも、母として娘と向き合った経験を経て、ジャーナリストには戻れなくなっている自分に愕然とし膝をつくシーン。
心につき刺さってきますねー。
★★★PICK UP LINES★★★
待つ身のつらさ
待つ気持がわかるかい?結婚してからずっと電話を待ってる。
心の準備をする。何度も何度も、ただ準備をするんだ。分かるかい?
真夜中に起こされ、飛行機の手配をして、見捨てられた土地へ行き、
君を探し歩いたあげく、死体を確認する。
家に連れ帰り、娘たちに説明する