Into the woods！

（森へ！）

 

シンデレラ、赤ずきん、豆の木のジャック、ラプンツェル、パン屋の夫婦それぞれの願いや目的を叶えるため、森の中へと分け入る童話の世界の主人公たち！

 

 

 

苦難や冒険を乗り越え、願いを叶えてめでたし、めでたし。

で終わりかと思いきや、人生そんなに甘くない。

それこそおとぎ話のようには。

 

（原作）

ミュージカル界の重鎮スティーヴン・ソンドハイム作詞･作曲、1987年初演のブロードウェイの同名ミュージカル作品が原作。

童話と縁の深いディズニーが、童話の世界の主人公達がクロスオーバーするミュージカルを映画化しました。

 

（ミュージカル映画）

台詞のほとんどがリズムカルで小気味いいメロディになってます。

「歌を歌い上げる」というよりか「台詞をメロディに乗せて演技する」という感じ。

ミュージカル映画によくあるような「急にみんなで歌ったり踊ったり」するようなシーンはないです。

 

（大人向け）

お馴染みの童話のキャラクターがコミカルに描かれていますが、大人向けの作品だと思います。

「シンデレラ」や「赤ずきん」などの童話が子供向けの教訓譚なら、本作は大人向けのメッセージにアレンジされたお話。

上手くいかなかったり、悲しい事があったり、人生思うようにはいかないけれど、みんな決して1人じゃないよ的な感じでしょうか。

 

（監督、脚本、音楽）

●監督ロブ・マーシャル

ブロードウェイで振付師として活躍し、2002年「シカゴ」など、ミュージカルの映画化作を監督してきた方。

2011年に「パイレーツ･オブ･カリビアン  命の泉」を監督してディズニーとの縁ができたのか、本作、そして2018年「メリー･ポピンズ  リターンズ」でディズニー作の監督をしてます。

 

●脚本ジェームズ･ラパイン、音楽スティーヴン･ソンドハイムは、原作ミュージカルと同じコンビ。

 

（キャスト）

●メリル・ストリープ（魔女）

魔女を怪演。やっぱり一番存在感があるのは彼女。さすが。

 

●エミリー・ブラント（パン屋の妻）

2018年には再びロブ・マーシャル監督と組んでディズニー作の「メリー･ポピンズ  リターンズ」に主演しています。

 

●アナ・ケンドリック（シンデレラ）

ラプンツェル役の女優のようなお人形さんのような端正さではなく、どっか間の抜けた感のある顔がカワイイし、それが本作のシンデレラのキャラともマッチしてます。

 

●ジョニー・デップ（オオカミ）

登場時間は少ないですがオオカミ役、はまってます。

彼が歌うのは珍しい。

本作以外では2007年のミュージカル映画「スウィーニー･トッド  フリード街の悪魔の理髪師」くらいかな。

ちなみにスウィーニー・トッドも、ソンドハイム作詞･作曲のブロードウェイ・ミュージカルが原作です。

 

シンデレラをいじめる継母や義姉など脇役も含めてキャスティングがキャラにマッチしてました。

 

（好きなところ）

●オープニングナンバー「Into the Woods」

登場人物と彼らの望むものを紹介、そして森へ！

ワクワクするいい始まりです。

 

●王子2人が「恋煩い自慢」を競い合うシーン。おバカな感じが面白い。