暴力を振るう恋人の元から、11歳の娘グリフと共に逃げ出したジーン。

向かったのはワイオミングの田舎。

今は亡きグリフの父の実家で、義父のアイナーが住む牧場。

 

かつてジーンが運転中に起こした事故で息子を失ったアイナーは未だにその事を許せず、深い溝の残った家族の生活が始まる･････

 

監督は家族ドラマが得意なラッセ・ハルストレム監督。

「過去やわだかまりからの解放、赦し、そして再生」というハルストレム監督らしい物語になってます。

その象徴として本作では熊さんが使われてます。

「象徴的な何か」を使うのもハルストレム監督らしいです。

 

アイナーの息子の墓に「un unfinished life」(未完の人生)と刻まれてます。

きっとこれは死者ではなく、今生きているアイナーやジーンに向けられた言葉なんだなと思いました。

 

ロバート・レッドフォードとモーガン・フリーマンという2人の名優の間で主演を務めたジェニファー・ロペス。

セクシーでカワイイですが、もう少し影をまとえる女優さんの方がよかったかな。

ロバート・レッドフォードもかなりテンプレート的な役で、そんなに演じがいのある役ではなかった気がします。

 

（好きなところ）

●ミッチと熊さん

かなりシンプルなプロット、ストーリーの作品ですが、「赦し」の象徴であるミッチと熊さんのおかげで多少は奥行きがでてる感じ。