アレクサンドリア B

(AGORA)2009

監督 アレハンドロ・アメナーバル  
キャスト レイチェル・ワイズ  ヒュパティア 
  マックス・ミンゲラ ダオス(奴隷→修道兵士)
  オスカー・アイザック オレステス(弟子→長官)
  マイケル・ロンズデール

テオン(ヒュパティアの父)

  サミ・サミール キュリロス(キリスト教主教)
  アシュラフ・バルフム アンモニオス(火渡りのキリスト教徒)
  ルパート・エヴァンス シュネシオス(弟子→キュレネの主教)
  ホマユン・エルシャディ

アスパシウス(奴隷、助手)

  リチャード・ダーデン オリンピウス

四世紀後半、ローマ帝国末期。

70万もの蔵書を誇る図書館を持ち、当時あらゆる分野の学術の中心地となったエジプトの大都市アレクサンドリア

古代からの信仰キリスト教

天動説地動説市民奴隷

様々な価値観や矛盾をはらんだダイナミックでカオスな都市で、自らの信念を突き通した女性学者ヒュパティアを描いた歴史スペクタル大作

 

スペイン映画

アメナーバル監督はチリ出身のスペイン人ですが、主要キャストは英、仏等々出身者でスペイン人の役者はいません。言語も英語。

 

原題の agora(アゴラ)は、古代都市国家の公共広場を意味する言葉。

 

激動する時代の中、最期まで信念を曲げずに生き抜いた強い女性の生涯を描いています。歴史上の人物という事もあり、テイストは日本の大河ドラマに近く、映画よりも連続ドラマの方が合いそうなお話でした。

上手にまとまっているストーリーですが、予想以上にはならない脚本。

 

この頃から宗教絡みの争いがあるんだもんなー、根深いなー、そりゃ簡単にはなくならんよねー。

 

(見どころ)

●ヒュパティアとダオス(元奴隷) 切ないとこですね。

 

後半でのオレステスとの関係がわかりずらかったです。結婚はしているわけではなく、愛人みたいな関係?

 

(ヒュパティア)

350~370年頃生、415年没。

本作の主人公で実在した天文学者、数学者、哲学者。

お父さんのテオンはアレクサンドリア図書館の最後の所長。

 

物語の主人公らしい、自らの信念を曲げない芯の強い女性として描かれています。その辺はオーソドックスですが、奴隷に対しては時にきつく当たったり、奴隷制には最後まで疑問を持つことなく終わっていきます。奴隷制が当たり前だった時代で、自然な描き方だったかもしれませんが、現代の我々から見ると感情移入しにくいですね。作中で描かれた通り、415年キリスト教徒達から異教徒と見なされ虐殺されます。

 

★★★PICK UP LINES★★★

地球は丸い?

 

修道兵士A

「知らないのか?宇宙は巨大な箱だ。

フタの部分が天国で、底がこの地上だよ。」

 

修道兵士B

「誰も教えてくれなかったのか、地球は丸いんだぞ。」

 

修道士A

「地球が丸いなら、なぜ下側の連中は落ちない?

両端にいる連中もなぜ滑り落ちない? よく考えてみろ。」

 

自分もいまだにそう思う・・・

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実在  
公開年  
2009年  
ランク  
B  
年代  
   
舞台  
古代都市アレキサンドリア