アレキサンダー C

(Alexander)2004

監督 オリバー・ストーン  
キャスト コリン・ファレル アレキサンダー大王
  ヴァル・キリマー フィリッポス王(父)
  アンジェリーナ・ジョリー オリュンピアス(母)
  ジャレッド・レト ヘファイスティオン
  ゲイリー・ストレッチ クレイトス
  ジョナサン・リース・マイヤーズ カッサンドロス
  エリオット・コーワン プトレマイオス(若)
  ロザリオ・ドーソン ロクサネ
  ジャン・ベアッティ アンティゴノス
  ジョン・カヴァナー パルメニオン
  ジョセフ・モーガン フィロタス
  ニック・ダニング アッタロス
  クリストアファー・プラマー アリストテレス
  アンソニー・ホプキンス プトレマイオス(老)
アレキサンダーと愛馬ブーケファラス           ポンペイで発見された壁画より
アレキサンダーと愛馬ブーケファラス           ポンペイで発見された壁画より

アレキサンダー大王(ギリシア読みだとアレクサンドロス大王)の生涯を描いた歴史スペクタル大作

ストーリーはだいたい今に伝わる

史実の通り。

東方遠征を中心に描いています。

 

(アレキサンダー大王の東方遠征)マケドニアの王となったアレキサンダーがペルシャ帝国を滅ぼした後、西はエジプトから東はインドまで、広大な地域を支配した大遠征。

 

ギリシア文化とオリエント世界の文化が融合したヘレニズム文化を生み出した大遠征。大王自身も、征服したペルシア人との結婚を勧めたり、ペルシア人を積極的に登用、各地に自身の名を冠した都市アレクサンドロスを建設するなど異文化との融合を図ろうとしていたようです。

また戦術の天才として、カエサルやナポレオンなどその後の多くの歴史上の人物からも英雄視されてきました。今日でも広大な地域を征服した若き天才カリスマのイメージが強いと思います。

 

本作は、そんな天才カリスマという面だけではなく、人として様々な葛藤をかかえた人間アレキサンダーに重点を置いた作りになっていますが、うまいこと描き切れてない感じ。

戦闘シーンも陳腐で工夫がないですね。

 

巨匠オリバー・ストーンが監督・製作・脚本を務め、大金をつぎ込み、3時間近い長尺の大失敗作。

 

本作とはまったく関係ありませんが、アレキサンダーを扱っている作品として、岩明均のマンガ「ヒストリエ」がとってもおススメです。

 

(好きなところ)

インドの戦闘場面で、馬(ブーケファラス)と象が対峙するシーン。

画的におもしろかった。

 

(イケてないところ)

●アレキサンダーを演じたコリン・ファレルの髪形

濃ゆい顔立ちと黒く太いまゆが金髪とミスマッチ。

 

●アレキサンダーの描き方 男色に焦点を当てすぎ

当時のギリシア世界で男性の男色は珍しくもないし、古今東西英雄の男色はよくある話で、アレキサンダーも実際に男色(両刀使い)だったと言われています。劇中と同じく、少年時代からの親友のヘファイスティオンとは男色関係にあったようです。とは言え本作ではそこをクローズアップしすぎ。

セオリー通り美女との絡みをメインに置いた方が受けは良かったと思います

 

★★★PICK UP LINES★★★

アレキサンダーの夢

 

What can they  think or sing or write when none can read?

But Alexander's army they can go where they never thought possible. They can soldier or work in the cities.

The Alexsandrias, from Egypt to the outer ocean.

We could connect these lands and people.

 

字が読めないのでは学びようがないじゃないか。

だがアレキサンダー軍には今までなかった可能性がある。

兵士になるのも、都市で働くのもよい。

アレクサンドロスをエジプトから世界中に建てよう。

多くの国と民を繋げることができるんだ。

 

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実在  
公開年  
2004年  
ランク  
C  
年代  
   
舞台  
古代ギリシア~